下塗りにはいくつかの役割があります。

●塗料と下地の密着性を高める

下塗りをすることで、上塗り塗料と下地の密着性が上がり、塗膜の剥がれを抑えてくれます。

●塗料の吸い込みの抑制

劣化が進んだ下地に上塗り塗料をそのまま塗ってしまうと、塗料を吸い込んでしまい、見栄えが悪くなったり、綺麗な塗膜を作ることができません。

●下地の色を隠す

下塗り材は白色や薄い灰色などが多いです。それは、元の下地の色をうまく隠して、新しい塗料の色を綺麗に見せるためです。

●細かいひび割れの補修

ひび割れがしやすい材質には、粘度の高い下塗り材(フィラー)を使用します。細かいひび割れであれば、下塗りで綺麗に埋めることができます。

下塗りは必要な工程です。下塗りの必要がない上塗り塗料も存在しますが、あまりお勧めはしません。上塗りと下塗りの効果を両方持った塗料だと性能が落ちてしまうからです。塗装は3回塗りが基本です。塗装を行うときは、担当者としっかり打ち合わせを行い、塗装の工程を確認しましょう。